スイーツ大国☆アメリカを代表するスイーツは・・・
アメリカからお菓子を取り上げたらどうなる?多分アメリカ国民はストレスを抱え、そして退屈な日々を迎えるかも⁉
アメリカ人の体はコーンでできていると言われますが(そんな映画もあります💦)、やっぱりカラフルで大きくて甘ーいお菓子が思い浮かびます。
お菓子を紹介する前にこの映画、ちょっと興味深いです💦。トレーラーを見ると続きが気になる・・
余ったコーンは全て日本へ輸入?その余ったコーンとは・・・
さて、脱線しましたがお菓子に戻ります。
アメリカのガソリンスタンドにはスニッカーズ等のチョコバーやクッキー等があり、食後には1切れが大きなアップルパイやブラウニー、コーヒーケーキが登場します。そしてそれがどれもメチャクチャ甘いです。日本人からすると糖分取り過ぎては?と心配したくなるくらい甘い。(アメリカにホームステイしたステイ先でも食後のデザートが大きかったです。)
ケーキショップのショーケースを覗くと、サイズのでかいチーズケーキやカラフルなレインボーケーキ等、とにかく大きく日本サイズに慣れているとやっぱり食べきれない💦。
そんな半端なく大きく甘いスイーツはアメリカ人のバロメーターであり、文化であり日々の生活に溶け込んでいるそんなお菓子が彼らの生きる源の一つとなっているのは間違いありません。
移民大国のアメリカには世界中からやってきた人々が様々な伝統菓子をアメリカに持ち込みました。歴史を経て進化しつつ、今尚受け継がれる家庭のお菓子を探ってみようと思います。
今回はアメリカ50州にある公式スイーツや代表されるデザートを州別にピックアップしていきたいと思います。
アップルパイとチョコチップクッキーは州よりもアメリカを代表するスイーツと言う事で今回は除外します。
海外サイトをリサーチして、私なりにアメリカの州で人気のあるスイーツを個人的観点から独断でまとめてみました。
Check this out!
1.アラバマ州:Lane Cake (レーンケーキ)
レーンケーキ。私も初めて知りました。スポンジケーキやイエローケーキにレーズンやその他のドライフルーツにカスタードクリーム、そしてバーボンを使い、さらにフロスティングをトッピングした大人テイストのケーキです。アラバマ州の公式デザートとして認定されており、地元の文化や伝統を象徴するデザートです。
このレーンケーキですが、映画『アラバマ物語』にも登場したことで有名になりました。(時代を感じるモノクロームです)
1932年のアメリカ・アラバマ州。幼い息子と娘と静かに暮らす弁護士・アティカスは、白人女性暴行の罪で訴えられた黒人青年・トムの弁護を依頼される。人種偏見の強い町の人々は冷たく当たるようになるが、アティカスは正義を重んじ、弁護を引き受ける。
2.アラスカ州:Baked Alaska (ベイクドアラスカ)
ベイクドアラスカ。ベースはアラスカをイメージできるアイスクリーム使い。スポンジケーキやイエローケーキなどにアイスクリームを盛って全体をメレンゲで覆い、高温のオーブンでこんがり焼き色をつけたもの。いわゆるアイスケーキ。
このデザートの由来は様々な説があり、結局はどれが本当なのかは不明ですが、フランス由来の『omelette Norvegienne』ノルウェー風オムレツから来たものだったり、初めてアメリカに登場したのはニューヨークにあるレストランで当初は『アラスカ・フロリダ』という名前だったとか・・・アラスカとフロリダの気温差にちなんで冷たさと高温で焼くメレンゲを対比してのネーミング。
3.アリゾナ州:Sopaipilla (ソパイピージャ)
ソパイピージャ。主にアメリカ南西部で人気があり、ネイティブアメリカンの方たちから伝わった揚げパン。分類するとパンかもしれませんが、シナモンや砂糖をまぶしたり、ハチミツをたっぷりかけてスイーツとして頂きます。
ソパイピージャは南米チリの食べ物としても紹介されていますが、アメリカ南西部から南米エリアあたりに伝わった伝統的なおやつですね。揚げパンは世界共通みんな大好きなテイストです♡
ネイティブアメリカンの方から伝わった食べ物は色々ありそうですね。
4.アーカンソー州: Possum pie (ポッサムパイ)
ポッサムパイ。アーカンソー州で人気のある伝統的なデザートでこのパイはいくつかの層を連ねてつくられています。パイ生地にクリームチーズの層、チョコレートプディングの層、そしてホイップクリーム、トッピングにはピーカンナッツ等をのせて完成!
ザ・アメリカって感じの甘さたっぷりのデザート。
5.カリフォルニア州:Fortune Cookie (フォーチュンクッキー)
カリフォルニアと言えば、ハリウッド映画やビバリーヒルズが有名でしたが、今やそれを上回ってドジャースで大活躍の大谷さんが一躍有名になりました。
そんなカリフォルニアを代表するデザートはシフォンケーキやサンデー等ありますが、フォーチュンクッキーを取り上げたいと思います。
AKBのヒットソング♪のタイトルにもあるフォーチュンクッキーは、アメリカのチャイニーズ系レストランに行くとほぼお目見え出来るお菓子です。カリフォルニア州のサンフランシスコとロサンゼルスが発祥でそこから広まりました。
パリッと2つに割ると中に『メッセージ』が入ってます。
中国由来と思いきや、中国ではあまり知られてなく、実は日本からの移民によって伝わり、アメリカで進化したものと言われています。確かに日本の『辻占煎餅』にそっくりです。日本にルーツがあると思うとちょっとうれしいですね!
参考文献:占い菓子の嗜好に関する日米比較研究 ─フォーチュンクッキーと辻占菓子ー中町 泰子様(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科)
【辻占煎餅】
6.コロラド州:Palisade Peach Pie (パリセードピーチパイ)
ピーチパイ。コロラド州にある街パリセードではおいしい桃が栽培されていて、収穫の時期にはパリセイドピーチフェスティバルが開催されます。
そんなコロラド州パリセイドの桃をふんだんに使ったピーチパイが地元でも人気のデザートです。
7.コネチカット州:Snickerdoodles (スニッカードゥードル)
スニッカードゥードル。コネチカット州の公式クッキーはシナモンとシュガーをまぶしたスパイスクッキーです。ヨーロッパからの移民によってアメリカに伝わったと言われています。
名前の由来はドイツ語からでシュネッケ・クネーデル(schnecke knödel)から来たもの。
コネチカットと言えば、有名なイエール大学があります。学生さん達は授業の合間にこのクッキーを食べて勉強を頑張っていたかもしれないですね。
8.デラウェア州:Strawberry shortcake (ストロベリーショートケーキ)
デラウェア州の政府サイトには公式デザートは『ピーチパイ』となっていました。おっと、ピーチパイはコロラド州にて登場したので、ここでは別のデザートを紹介します。
デラウェアの政府サイトには州の特産物としてストロベリーが掲載されています。そんなストロベリーを使った代表的なデザートとしてストロベリーショートケーキが挙げられます。
日本の苺のショートケーキとは違ってスポンジケーキではなくビスケット(スコーン)が一般的。
9.フロリダ州:Key lime pie (キーライムパイ)
キーライムパイ。フロリダを代表する人気のデザート。ちょっと見た目チーズケーキっぽいですが、コンデンスミルクに卵黄、キーライムでフィリングを作り、パイ生地に流して冷やし固めてメレンゲやホイップクリームをトッピングします。
甘酸っぱいサマーデザートはフロリダの太陽にピッタリです。オーブンで焼かないから作るのも簡単です。
諸説ありますが、冷蔵が難しい時代に新鮮な牛乳も手に入らなく,腐らないコンデンスミルクと身近なキーライムを使って作ったのがキーライムパイの発祥。誰が最初に作ったかは、漁師という説もあれば、地元の料理人のサリーおばさんだったという人もいます。(私ではないですよー(笑))
10.ジョージア州:Peach Cobbler (ピーチコブラ―)
ピーチコブラ―。コブラ―はいろんなフルーツを使ったデザートがありますが、ジョージア州で人気なのがピーチコブラ―です。コブラ―とはフィリングの上に砕いたビスケットや小麦粉で作った生地をトッピングして焼き上げたデザート。
ジョージア州もピーチが有名で、 Georgia Peach Council にはそんなピーチを使ったレシピが紹介されています。
「cobble」と言う言葉からきており、小石や舗装するという意味があり、デザートの見た目が石畳のように不揃いであることからこの名前が付いたと考えられています。
11.ハワイ州:Shave ice (シェイブアイス)
シェイブアイス(かき氷)。ハワイ州の大人気スイーツになったこのデザートは日本から移民してきた人たちによって伝えられました。
日本でもおなじみのMATSUMOTO SHAVE ICEは地元の人だけでなく、観光客にも大人気です。オバマ元大統領もハワイを訪れた時にはシェイブアイスを食べるそうですよ。
暑い日のかき氷はとっても美味しいですよね。
12.アイダホ州:Ice Cream Potato (アイスクリームポテト)
アイスクリームポテト。え!じゃがいも?ジャガイモを使ったスイーツかと思いました💦。
見た目ベイクドポテトそっくりなこのデザートですがジャガイモは一切使われていません。アメリカにもこんなユニークなデザートがあったのですね(笑)。
アイスクリームポテトはアイスクリームをジャガイモの形にし全体にココアパウダーをまぶしてじゃがいもみたいな外観にします。ホイップクリームと刻んだチョコレート等をトッピングしてフェイクデザートの完成!じゃがいもそっくり!
このデザートはアメリカのダイナーWest side Drive in にて提供されていますが、アイダホ州以外ではあまり見かけないデザートです。ジャガイモが産地のアイダホならではのデザートです。
13.イリノイ州:Brownies (ブラウニー)
ブラウニー。チョコチップクッキーやアップルパイに並んでアメリカでは誰もが大好きな定番のスイーツ。スターバックスin USAにもラインナップされています。
そんなブラウニーの歴史を辿るとイリノイ州にあるシカゴが発祥と言われています。博覧会に出展したことをキッカケに人気を広めました。
Forbsによると、史上初のブラウニーは 1893 年にシカゴの中心部にあるパーマー ハウス ホテルであると記載されています。当時と同じブラウニーが現在もパーマー ハウス ヒルトン ホテルで食べる事ができ、人気となっています。
Forbs サイトより引用
一般的にスクエア型に焼いてコーヒーと一緒に楽しみたいです。ガトーショコラにも似ていますが、ブラウニーには全卵を使い小麦粉も多めなので食感がさっくりしています。作り方もワンボールで作れるので以外と簡単♡。
14.インディアナ州:Sugar cream pie (シュガークリームパイ)
シュガークリームパイ。別名“フージャー パイ”とも言われています。19世紀頃にヨーロッパから来た移民から伝わった郷土デザートです。
材料はバター、小麦粉、クリーム、砂糖にシナモンを使ったフィリングをパイに詰めて焼いたものでいわゆるカスタードパイです。新鮮な卵が手に入らなかった背景もありこのカスタードには卵が含まれていないのが特徴です。
15.アイオア州:Cherry pie (チェリーパイ)
チェリーパイ。アメリカでは人気の定番デザート。名前はよく聞くけどあまり食べたことがありません。山形のサクランボを使って作ったら美味しいかな?。でも日本のサクランボはそのまま食べるのが一番おいしいかもー。ブラックチェリーで作りたいですね!
チェリーパイはアイオワ州で愛されています。その歴史は1920年に遡ります。当時、アイオワ大学の調理講師が家庭科クラブの資金を集める為に小さなパイを焼いて販売する事を思いつきました。販売日のその日はジョージワシントン元大統領の誕生日であり彼にちなんでチェリーパイを焼きました。そんなチェリーパイ販売は引き継がれているそうです。
16.カンザス州:Dirt cake (ダートケーキ)
ダートケーキ。Dirt (ダート)の意味は泥や土と言う意味。見た目ちょっと美味しそうには見えない虫がデコってあるデザートですが、( ̄▽ ̄;)。きっと子供には大人気のデザートなのですね。
他にも植木鉢タイプだったり、シンプルなスクエアのダートケーキだったら大人でも楽しめそう。オレオを土に見立てて作ったこのケーキですが、Kansas Dirt Cake (カンザスダートケーキ)とも言われています。
いわゆる韓国スイーツとして大人気のオレオチーズケーキもこのダートケーキがモチーフになったのかもしれません。
17.ケンタッキー州:Derby pie (ダービーパイ)
ダービーパイ。名前の『ダービー』はケンタッキーダービーに由来しています。ケンタッキー州で毎年開催される有名な競馬のイベントで、観光客や地元の人々に人気のあるイベントです。
ケンタッキー州にあるレストラン『メルローズ・イン』で作られたデザートで、今も人気で家庭やレストランでも作られていますが、ダービーパイという名前は商標登録されているらしい。
パイはチョコレートとクルミを詰めた甘いパイで、バニラアイスクリームやホイップクリームを添えて提供されることが多いです。フィリングにはバーボンを使ったものもあります。
18.ルイジアナ州:Bananas Foster (バナナフォスター)
バナナフォスター。ニューオーリンズ生まれのデザートで、バナナをバター、シュガー、シナモンそしてラム酒等を炒めてバニラアイスをそえて頂きます。アルコールでフランベして仕上げるバナナは独特の風味があり、くせになります。
バナナフォスターは、1940年代のニューオーリンズのレストラン「Brennan’s」で考案されました。名前の由来は、ニューオーリンズの有名な事業家であるリチャード・フォスターにちなんで名付けられました。彼は当時、バナナの貿易に関わっていたため、バナナを使用したデザートが創作されました。
20.メイン州:Blueberry pie (ブルーベリーパイ)
ブルーベリーパイ。甘酸っぱいブルーベリーにサクサクのパイ生地。日本でも定番のデザートで、私も何度も作っています。
やっぱりこのデザートを見ると映画『マイブルーベリーナイツ』を想い出します。ちょっぴり切ない失恋ロードムービー。そして悲しみを癒してくれるブルーベリーパイ・・・
バーのオーナーでイケメンのジュードロウと失恋で心痛めているノラジョーンズ・・・
映画を見ながらブルーベリーパイを食べたいです。
21.メリーランド州:Smith Island Cake (スミスアイランドケーキ)
スミスアイランドはチェサピーク湾に位置し、漁業が盛んな地域です。スミスアイランドケーキは、主に漁師たちが長期の漁に出る際に妻たちが作って持たせたと言われています。薄いケーキ層の間に濃厚なフロスティングをたっぷり染み込ませたケーキは長期保存に最適でした。
また、もう一つの説として、1950年代当初、島に電気が無かった為、巻きオーブンで火の通りを良くするため薄く焼いたという説もあり。
22.マサチューセッツ州:Boston Cream Pie(ボストンクリームパイ)
ボストンクリームパイ。パイと言う名前なのに実はケーキ。イエローケーキやスポンジケーキにカスタードクリームをサンドしてチョコレートでコーティングしたケーキ。
マサチューセッツ州の公式デザートとして認定されています。
ボストンクリームパイはボストンにあるホテル(現在のオムニパーカーハウス)で初めて作れられたデザートです。
23.ミシガン州:Fudge (ファッジ)
ファッジ。見た目はキャラメルみたい。甘くて濃厚でくせになるテイスト。材料はシュガー、バター、ミルクや生クリームからできています。
ミシガン州のマッキナック島(Mackinac Island)で作られるファッジが得に有名で、8月にはファッジフェスティバルが開催され、多くの観光客がおとずれ賑わいます。
ミシガンにはファッジ専門店もあって、思い描いていたファッジと違ってなんかおいしそう♪
23.ミネソタ州: (セブンレイヤーバー)
ミネソタ州を代表するデザートとしてよく知られているのは、「セブンレイヤー・バー(Seven Layer Bars)」です。このデザートは、時には「マジックバー(Magic Bars)」とも呼ばれ、ミネソタ州の家庭やパーティで非常に人気があります。
この層を連ねるクッキーの材料は主に、グラハムクラッカー、バター、チョコレート、バタースコッチ、ココナッツ、ナッツ類、メインにコンデンスミルクでできています。
アメリカでは「Eagle Brand」のコンデンスミルクが有名です。1800年代、牛乳を長期保存するのはとても難しく、栄養豊富で長期保存可能なコンデンスミルクが重宝されました。南北戦争の兵士達の食料としても利用されていました。
24.ミシシッピ州:Mississippi mud pie (ミシシッピマッドパイ)
ミシシッピマッドパイ。アメリカ南部発祥デザートで、濃厚リッチなチョコレートテイストのケーキです。一般的に3層になっていて、タルト生地にチョコレートフィリング、そしてホイップクリームをトッピングしたもの。チョコ好きにはたまらないケーキです。
ミシシッピマッドパイの名前の由来はミシシッピ川の泥 (mud)をイメージして作られたケーキ。このケーキはジェニーマイヤーと言う女性が1927年にミシシッピ川が氾濫し、家を失って生計を立てる為にウェイトレスとして働いている中、溶けたチョコレートパイを見てそれがひどく泥だらけの川の岸辺に似ている事からミシシッピマッドパイと言う名前が定着したとのことです。
25.ミズーリ州:Gooey butter cake (グーイーバターケーキ)
グーイーバターケーキ。ミズーリ州セントルイス発祥の濃厚リッチでなデザートです。バターたっぷりのとろとろ(gooey)な食感、土台のケーキ部分は密度が高く、上の層はクリーミィ―。ブラウニーのようにスクエアにカットして食べるのが多いです。
セントルイス南部のドイツ人パン職人がコーヒーケーキを作ろうとして小麦粉や砂糖の分量を間違え、本来のレシピよりもバターが多くなり、『gooey』ねばねばしたとろけるようなケーキが出来たのが発祥です。
グーイーバターケーキですが、韓国カフェで人気の『バターバー』にちょっと似てる気がします。ねっとりした食感でバター使いのこのスイーツ。新大久保のカフェで食べられますよー(#^.^#)
26.モンタナ州:s’mores (スモア)
スモア。キャンプの定番デザート。数年前に日本でも流行りました。
スモアは焼いたマシュマロをチョコレートやビスケットで挟んだお菓子。とろけたマシュマロがチョコレートに絡み、サクサクビスケットの食感が美味しいお菓子です。お手軽に出来るのも人気のポイントです。
スモア(s’mores)の言葉の語源はサムモア(some more) が省略された言葉で『もう少し欲しい』という意味です。やっぱり1つじゃ足りないですよね。サムモア~(もう少し欲しい~)
27.ネブラスカ州:Tin roof sandae (ティンルーフサンデー)
Tin Roof Sundaeの名前の由来は諸説ありますが、人口300人ほどの小さな町にあるダイナーから始まりました。なぜTin Roof『ブリキの屋根』と言うのか、お店の天井がブリキでできていたからなんです。
当時は流行っていたソーダグラスに盛り付けられたデザートをひと口食べた後、おそらく天井を見上げた時、その天井はブリキ屋根でできていたからとか・・
引用先:AP news『Small Nebraska town keeps Tin Roof Sundae legacy alive』
そして、このデザートは全米に広まって色んなアイスクリームメーカーから発売されています。
28.ネバダ州:Basque cheesecake (バスクチーズケーキ)
バスクチーズケーキ。数年前から日本でも有名になったチーズケーキです。そんなバスクチーズケーキ。ネバダ州で人気を博している理由にはいくつかの要素があります。
ネバダ州にはバスク人コミュニティが存在し、特に北部のエルコやリノではその影響が強く見られます。バスク地方の伝統的な料理やデザートがこの地域で広く受け入れられており、バスクチーズケーキもその一例です。
バスク人は、スペイン北部とフランス南西部にまたがるバスク地方に住む民族です。彼らは独自の言語、文化、歴史を持っており、その存在は非常にユニークです。
そして、ネバダ州と言えばカジノで有名なラスベガス。リッチなバスクチーズケーキを食べながらカジノを楽しんでいるのも可も♡♧♦♠
29. ニューハンプシャー州:Whoopie pie(ウーピーパイ)
ウーピーパイ。見た目は日本のチョコパイみたいなこのお菓子はアメリカで大人気。チョコレートケーキの間にクリームがサンドしてあって手軽に食べられるおやつです。
このウーピーパイはニューハンプシャー州のあるニューイングランド地方で親しまれているお菓子で、地元のベーカリーやマーケットで手軽に購入でき、また家庭でも簡単に作ることが出来る為広く親しまれています。
Whoopie(ウーピー)という名前は、お菓子を見つけた子供達が「Whoopie!(やったー!)」と喜んだことに由来するとされています。
30. ニュージャージー州:Salt water taffy(ソルトウォータータフィ)
ソルトウォータータフィー。このお菓子はソフトな噛み応えの食感のキャンディーで引き延ばして作ります。なんとなく日本のハイチュウに似ていますね。
アトランティックシティの海岸沿いにある小さなお店。ある夜、店が洪水に見舞われ、商品のキャンディーが海水につかってしまいました。その日お店を訪れた少女がタフィが欲しいと店主に尋ねると、『塩水タフィ』なら売ってるよと冗談を言ったら、少女はその海水に浸かったタフィを購入しそれが『ソルトウォータータフィ』として広まったのが由来という説があります。
ハプニングから生まれたお菓子でちょっと面白いですよね。
これぞ、失敗は成功の元です。
31. ニューメキシコ州:Biscochitos(ビスコチョス)
ビスコチョス。見た目の通りクッキーです。このクッキーはサクサク食感で、バターやラード、砂糖、牛乳、小麦粉、ベーキングパウダーにシナモンやアニスなどのスパイスが入っています。そしてニューメキシコ州の公式スイーツとして認定されています。
ビズコチョスは、16世紀にスペインからやってきた移民たちに遡ります。スペイン語で「ビスケット」や「小さなケーキ」を意味する「ビスコチョ」(Bizcocho)という言葉が名前の由来です。スペインの伝統的な焼き菓子が、アメリカ南西部に定住したスペイン人移民たちによって持ち込まれました。
ビスコッチョ『Bizcocho』と言うと、スペインではスポンジケーキを意味しており、日本のカステラの起源にも関係があるケーキです。
32. ニューヨーク州:New York cheese cake(チーズケーキ)
ニューヨークチーズケーキ。日本でもお馴染みのケーキです。濃厚でクリーミィ―なこのニューヨークチーズケーキはベイクドチーズケーキの仲間ですが、レシピを比較するとクリームチーズの配合が多くなっています。(クリームチーズ高いからちょっと作れない~💦)
ヨーロッパからアメリカに移民してきた人達から伝わったチーズケーキ。1920年代にニューヨークのデリカテッセンオーナーであるアーノルド・ルーベン(Arnold Reuben)が、1920年代にクリームチーズを使ったチーズケーキを作り始めたと言われています。彼のレシピがニューヨークスタイルのチーズケーキとして広まるきっかけになったとされています。
33. ノースカロライナ州:Sweet Potato Pie(スイートポテトパイ)
スイートポテトパイ。間違いなく美味しいデザートです♡。ノースカロライナ州はさつまいもの生産が盛んな地域でもあり、新鮮で良質なスイートポテトを使ったパイが地元でも大人気。家庭でつくるホームメイドやレストランオリジナルの美味しいスイートポテトパイを楽しめます。
ノースカロライナ州にあるMamadip Sweet Potato Pieは、地元で人気のスイーツブランド。特にスイートポテトは知名度が高く、伝統的な南部の味を提供しています。
レシピ→ Legendary & Landmark Pies of North Carolina: Sweet Potato Pie
34. ノースダコタ州: Krumkake(クルムケーキ)
クルムケーキ。ワッフルやアイスクリームのコーンににていますがちょっと違います。ノルウェーから伝わった薄焼きクッキーです。特にクリスマスの時期に作られ焼いた後、生地がまだ熱いうちに円錐形に成形します。
ノースダコタ州にはヨーロッパから移民してきた多くのスカンジナビア系移民が住んでおり、民族料理が今でも受け継がれています。クルムケーキものそのうちの一つです。
35. オハイオ州:Buckeyes(バックアイズ)
バックアイズ。オハイオ州で人気のこのデザートはピーナッツバターにパウダーシュガーを混ぜてボール状しに、チョコレートをコーティングしたスイーツ。ピーナッツバターの一部が見えるようにしてオハイオ州のバックアイツリーの実に似せた形にします。
36. オクラホマ州:Fried Pie(フライドパイ)
フライドパイ。オクラホマ州の伝統的なおやつです。揚げパイの中身は様々で、定番のアップルやチェリー、クランベリーやアプリコットと色んなバリエーションがあります。地元の人たちの他、観光客にも人気のデザートです。
日本のマクドナルドやケンタッキーにあるアップルパイとちょっと似てると思いました。お手軽に食べられる揚げパイ、冷凍パイシートを使えば簡単に作れそうですね。
37. オレゴン州:Marionberries Pie(マリオンベリーパイ)
マリオンベリーパイ。マリオンベリーはブラックベリーににたフルーツでオレゴン州にて栽培されています。そしてマリオンベリーを使ったパイはここオレゴン州での公式パイであり、人気のデザートのひとつです。
いろんなベリーがありますが、ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリー、ブラックベリーetc.. マリオンベリーは初めて知りました。日本ではあまり見かけないフルーツですね。
マリオンベリーは、米国農務省農業研究局とオレゴン州立大学が開発したブラックベリーの交配種です。、光沢のある黒紫色の円錐形のベリーで、やや酸味のある味です (ただし、従来のブラックベリーよりは甘いです)。
38. ペンシルベニア州:Shoofly pie(シューフライパイ)
シューフライパイ。このデザートも初めて知りました。モラセスという糖蜜を使いクランブルで仕上げるパイです。ペンジルバニアでずっと愛されてきたこのパイ。甘くて糖蜜のねっとり感がくせになる美味しさ。
ほんとかどうかは不明ですが、パン屋さんが焼き上げたパイに近寄って来るハエを『シュー』と追い払うことから『シューフライパイ』と名付けられた説があります。
39. ロードアイランド州:Doughboy(ドウボーイ)
ドウボーイ。ロードアイランド州の名物で揚げパンに近いおやつです。パン生地を揚げて砂糖やシナモン等のスパイスをまぶしたものでイベントやビーチサイドの屋台なので売られています。
「ドウボーイ」という名前は、「dough(生地)」と「boy(男の子)」の組み合わせから来ていると考えられています。第一次世界大戦時のアメリカ兵士のニックネーム「ドウボーイ」に由来するという説もあったりします。
40. サウスカロライナ州:Coconuts cake(ココナッツケーキ)
ココナッツケーキ。サウスカロライナ州で人気のデザート。ココナッツは南部の家庭で手に入り易く、デザートに変化し広まっていきました。真っ白なケーキはクリスマスやイースターでの定番ケーキになり家族や友人たちと楽しいひとときを過ごすためのアイテムになっています。
ホームメイドで作ったり、ダイナーで食べたり。ココナッツ好きにはたまらないケーキです。
サウスカロライナ州チャールストンにある有名なレストランペニンシュラグリル、そこのココナッツケーキは特に人気の一品らしいですよー!
41. サウスダコタ州:Kuchen(クーヘン)
クーヘン。サウスダコタ州の公式デザート。クーヘンというと私はバームクーヘンを想い出してしまいます。クーヘンはドイツ語で『ケーキ』を意味します。
ドイツから伝わったクーヘンですが、サウスダコタ州ではドイツの伝統的なフルーツケーキをイメージします。19世紀から20世紀初頭にかけて移民してきたドイツ人から伝授されたこのデザートは地域に根付いていきました、
いろんなフルーツを使ったクーヘンがあります。ピーチ、やアップル、プルーンやブルーベリーetc..お好みのフルーツで作りたいですね(^_-)-☆。でも定番リンゴが美味しそう♡
42. テネシー州:Banana Pudding(バナナプディング)
バナナプディング。テネシー州で人気のおやつで、各家庭にはおばあちゃんからの伝わる秘伝のレシピがあるくらいです。一般的にはカスタードクリーム、ウエハース、バナナを層に組み合わせてホイップクリームやメレンゲをトッピングしたデザートです。
テネシー州では毎年10月にバナナプディングフェスティバルが開催されます。ファミリーで楽しめるアクティビティーが盛りだくさんで特にバナナプディングの愛好家にとってはたまらないお祭りです。バナナプディングのコンテストがあったり屋台があったり楽しそうです。
オーブンを使わず簡単にできるお手軽デザー。アレンジしてティラミス風に作るのも美味しそう♡
43. テキサス州:Pecan pie(ピーカンパイ)
ピーカンパイ。テキサス州はピーカンナッツの主要な生産地です。地元で収穫された良質なピーカンナッツをたっぷり使った美味しいパイが食べられます、家庭でも作られるし、地元のダイナーやレストランでも人気のデザートのひとつです。
オリジナルのレシピにはラウン シュガー、コーンシロップ、ピーカン、バター、卵、塩、バニラ エッセンスをたっぷりと混ぜてパイ生地に流して焼き上げます。こんがり美味しそうですね。
レシピ→Pecan Pie
44. ユダ州:Jell-O(ジェロ)
ジェロ。ユタ州ではとってもメジャーなおやつ。実はここユタ州は、他のどの州よりもジェロの消費量が最も多いエリアです。そしてこのJELL-Oはユタ州の公式デザートに認定されています。
ユタ州には多くのモルモン教徒の人(末日聖徒イエス・キリスト教会)が住んでおり、アルコールやカフェインなどの制限がある中で、そんな中、ジェロは手軽に楽しめるデザートとして人気を確立しました。そんな説もあるそうです。
45. バーモント州:Maple candy(メープルキャンディー)
メープルキャンディー。メープルシロップと言うとカナダが思い浮かびます。カナダに近いバーモント州はメープルシロップの産地であり、上質なメープルシロップを使ったスイーツが人気。メープルシロップをたっぷりかけたパンケーキは格別ですよね!
パンケーキが食べたくなりました(笑)。
46. バージニア州:Chess Pie(チェスパイ)
チェスパイ。バージニア州で人気のデザートで材料もシンプル。砂糖、バター、卵、コーンミールや小麦粉を材料に作られています。カスタード風味の甘いデザート。
- プランテーションのコックが何を作っているか尋ねられた際、「ジャスパイ(just pie)」と答えたことから生って「チェスパイ」と呼ばれるようになったという説。
- チェスパイの ches「チェス」は cheese「チーズ」が誤って表現された説。
- チェスパイは「チェストパイ(chest pie)」の略であり、冷蔵庫ではなくパイチェスト(保存箱)に保存できるパイであるという説。
どれが本当かは不明ですが…色んな説があって面白いです。
47. ワシントン州:Nanaimo bars(ナナイモバー)
ナナイモバー。実はカナダ発祥の人気デザートですが、ご近所のワシントン州でも人気のデザートです。3層になっているこのデザートはノーベイクの焼かないデザートで現地のスターバックスにもラインナップされています。見た感じ甘そうですが、ほろ苦コーヒーとのペアリングに相性抜群です。
ナナイモと言うと芋が使われているデザートと思っていました。
カナダ発祥のこのデザート。ブリティッシュコロンビア州にあるナナイモ市から名付けられたという説。ナナイモ市の市民が最初に作って、アメリカ西海岸にも広まっていきました。
48. ウエストバージニア州: Apple butter(アップルバター)
アップルバター。最近では日本でもよくみかけるこのスプレッドはりんごを煮詰めて作られ、パンやビスケットに塗って食べるのが一般的で多くの家庭でホームメイトアップルバターが作られます。
そしてウエストバージニア州では毎年10月にはアップルバターフェスティバルが開催され、地域の伝統や秋の収穫を祝うイベントです。
49. ウィスコンシン州: Kringle(クリングル)
クリングル。ウィスコンシン州で人気なおやつはデンマークから伝わったべストリーです。ウィスコンシン州ではラシーン(Racine)という街がありクリングルが特に人気のエリアです。ラシーンはアメリカのクリングルの首都とも呼ばれています。
ポテトチップのプリングルスに名前がにてますね!(笑)
楕円や円形の形をしたこのおやつ。フィリングにはフルーツやクリームチーズ、シナモンやナッツなど色んなバリエーションが合って楽しめます。
50. ワイオミング州: Cowboy cookies(カウボーイクッキー)
カウボーイクッキー。アメリカの家庭で親しまれている人気のクッキーです。チョコチップやナッツ類、オートミールやココナッツフレークの入った栄養たっぷりのクッキーです。
カウボーイクッキーの歴史は、アメリカ西部開拓時代にさかのぼります。このクッキーは、長い旅路を続けるカウボーイたちのためのエネルギー源として生まれました。カウボーイたちは広大な牧草地で牛を追い、キャンプ生活を送りながら過酷な労働をこなしていました。そのため、栄養価が高く、長持ちする食べ物が必要とされました。
51. ワシントン D C: Cup cakes(カップケーキ)
カップケーキ。やっぱりドラマ『SATC』に登場したので日本でも有名になりました。
ワシントンDC(ワシントン特別区)はアメリカ合衆国の州ではありませんが、特別区(District of Columbia)として設立され、アメリカ合衆国の首都として機能しています。
ワシントンDCには多くのカップケーキショップがあり、その中でも有名なのが「ジョージタウンカップケーキ(Georgetown Cupcake)」です。地元の人々や観光客に非常に人気です。
でもやっぱりドラマの影響でマグノリアベーカリーの方が馴染みがあります。一時日本にも上陸しましたが、残念なことに撤退されました。
アメリカンなスイーツのまとめ
アメリカで人気のあるスイーツを調べていたら、見たことのないたくさんのスイーツと出会う事ができました。
アメリカならではのカラフルなデザートや子供に人気のありそうなユニークなもの、そしてその地方独特の伝統的なおやつや歴史のあるものなど、お菓子を辿るとアメリカの歴史もちょっと知る事ができました。
移民大国のアメリカならではの色んな国から持ち込まれたレシピがアメリカで独自に進化したものや、ネイティブの人たちから伝わった工夫されたお菓子など発見がありました。
今回は色んなサイトをリサーチして私の総合的な判断でまとめてみました。人気のデザートが同じ州でかぶってしまったら、更にリサーチしてダブらないように他のスイーツを探して全部で51種類のデザート達をピックアップ。
さて、気になるお菓子は見つかりましたか?
お菓子は小さな幸せを運んでくれます。(カロリーは高いけど💦)
見てくれた人にハッピーが訪れますように(#^.^#)
Thank you for visiting my page🍀