考えさせられる社会派映画5選
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① ブレッドウイナー
アフガニスタン情勢を子供目線から描いたアニメーション映画。
前のシェアハウスに住んでいた時に小学校の先生だったハウスメイトが見ていて、一緒にみました。なかなか自分ではセレクトしない作品だし、出会えないし、探せない・・
印象に残っている作品です。
家族を食べさせるために一人の少女が立ち向かっていきます・・・
ストーリー
ここはアフガニスタンのカブール・・・
戦争や紛争が繰り返される国・・・
つち埃色の景色が広大に広がるこの土地に、一人の11歳になる少女パヴァーナがいる。
小さな1つの部屋に教師だった父、作家の母、姉と幼い妹と一緒にひっそり暮らしている。
タリバンが支配するこの土地。。自由のない世界・・・
苦しくも必死に生きなければならないこの状況下で、
11歳の少女、パヴァーナはかつて教師だった父から教えを受け、市場で文字が読めない人の代行をして生計をたてる父を手伝っています。
そんな日々の暮らしを送っている中、突然タリバンがやってきて、父を連れ去ってしまいます。
父がいなくなった今、家族はお金を稼ぐ事もできないし、食糧を買いに外出することもできなくなってしまいました。
く事も難しい状況です。外出の際は男性が同伴しなくてはいけないし、体を覆った服(ブルカ)を着用しなくてはいけません。映画の中でもその状況が描かれています。
家族の為に、食糧を手に入れるためにパヴァーナは髪をバッサリ切り、少年の身なりをして街へ向かっていきます。
街では、同じように少年の身なりをしている一人の少女デラワに遭遇し、仲良くなります。
ある日、パヴァーナは街で服を売りお金を作って、父がいる刑務所へ向かいます。刑務所のタリバン兵士にお金を渡して父を助けようとしましたが、叶いませんでした。
もっとお金が必要では?とデラワに言われ、2人は辛く、過酷な仕事をすることにしました。
お金をためて、タリバン兵士に賄賂を渡し、父を助けるために・・・
一方、パヴァーナの姉は結婚をせまられ、親族に無理やり連れていかれます。
物語は、パヴァーナ家族との絆を強化し、父親の解放を試みながら、タリバン支配下のアフガニスタンでの困難な生活を描いています。
11歳の少女パヴァーナが過酷な状況の中、家族を支えようと必死に生きる強いこころをぜひアニメーションから感じ取ってみてください。
② トゥルーノース
この映画・・・
事実をベースに作られたアニメーションです。
謎の多い閉ざされた北朝鮮の実情や実態が垣間見れるストーリー。
内容がかなりショッキングですが、現在でも実在していると思うと切なくなります。
アニメーションではあるけれど、子供が見る為ではなく、大人が見るアニメーション。
1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民した家族の物語
こんな過酷な状況でも、希望を持ち続ける主人公・・・
考えさせられる内容です。
ストーリー
ここはカナダ・バンクーバーのTEDトークの会場。
会場の舞台裏ではスタッフ達がスピーチの準備をしている。
マイクチェックが完了し、1人のスピーカーが聴衆の前に立つ。
物語はある1人の男性がTEDカンファレンスでスピーチするところから始まります・・
TEDとは、Technology Entertainment Designの頭文字を現した略語。ニューヨークに本部があり、毎年カナダのバンクーバーで大規模な世界的後援会「TED Conference」(テッド・カンファレンス)を開催している非営利団体の事。
映画の中でもバンクーバーで男性がTEDスピーチをしています。
※英語のリスニングの勉強にお勧めです!
この男性、北朝鮮出身、そして母国から亡命してきました。
彼は自己紹介をし、民衆に向かってこう言います・・
『これから話す事は、私の家族の物語です』。。。
そして舞台はさかのぼって12年前の北朝鮮の平壌から・・
ありふれた普通の家庭のパク一家、礼儀に厳しい父と優しい母、そして妹のミヒと兄のヨハンの4人暮らし。ごくごく平凡で幸せに暮らしていた。
そんな平和な暮らしが突然一変する・・・
父が帰らない日が何日も続く・・・
心配する母、そして幼い妹のミヒを思い、自分がしっかりしなくてはと心を強く持つヨハン。。
そして、とうとう悪夢の夜がやってきてしまった。
突然夜中に政府の連中がパク一家にやってきた。父が政治犯で捕まったと聞かされる・・
家の中を家宅捜査されたあげく、一家は連行されてしまう・・・
そして彼らが連行されたのは・・・
ヨハンが見上げる先・・そこは悪夢の強制収容所だった・・・
ここ、強制収容所は想像を絶するほどの過酷な環境・・・食べる物もままならないし、病気になっても医者に診てもらえない・・
そして劣悪な環境の上に大人も子供も関係なく重労働をしいられる・・・
そして、サボろうものなら看守からひどい仕打ちを受ける。
収容所の中では航海処刑も行われていた。ある日母親が目の前で射殺されてしまった少年インスと出会う。ショックのあまり言葉がうまく話せなくなってしまったインス。。。
2人は親しくなり、共に行動するようになる・・
収容所での生活から数年が経ち、ヨハン達も少年から青年に成長していった。
そんなヨハンは収容所の中でも権力をもつ監視員の座についた。収容所の中でも上下関係が確立されているのだ・・
病気のミヒに食料を与える為、母を守るための選択だったが、ヨハンは不正をした囚人の仲間を連行したり、冷酷な態度を取らなければならない・・・
そんな行動が囚人たちからの反感を買ってしまい、トラブルが生じ母が殺されてしまう・・・
ショックを受けたヨハンの心は崩壊してしまい、監視員の座からもおろされてしまった。
過酷な状況の中でも生きていかなければならない・・
母の死をきっかけにヨハンは心を決める・・・
True North アニメーション制作について
この映画は実際に北朝鮮から亡命した人やその場にかかわった人から丁寧に聞き取りをして事実ベースに作られたストーリーです。
実際に強制収容所に居た人の話を元にリアルに再現されています。
なので、ほんとにこんな生活をしている人がいると思うと・・・心苦しくなります。
そしてこの映画は実写だと残酷なシーン等リアルに再現すると見る側が目を背けてしまうような映像になってしまうとのことで今回アニメーションをセレクトしたそうです。
~☆~内容は朝日新聞GLOBEを参照させて頂きました。~☆~
3Dアニメーションスタイルが負担なく視聴できる感じです。
確かに、飢餓状態の子供達もアニメならまだしも・・・
北朝鮮の実情を理解する手助けになる作品。
そして主人公ヨハンの強い信念に圧倒されます・・
それでも、生きていく・・・・
③ ダンケルク
次は戦争がテーマの映画です。
平和を唱える今も尚、どこかで戦争は続いています・・・
止むことのない争い・・・
犠牲になる人々・・・
この映画は第二次世界大戦のさなかにフランスのダンケルクで起きた実情の戦闘を背景に描かれたストーリーです。
私は映画館でみました。
セリフが数少なく、迫真迫った戦場がリアルに描かれていて見ている側もその場にいるような切迫した臨場感が伝わってきます。
★ストーリーに入る前に実際のダンケルクの戦いについて少し★
イギリスおよびフランス連合軍 VS ドイツ軍
引用:Wikipediaより
イギリスフランス軍は完全に包囲されてしまった。。
ストーリー
ストーリーは3つのシーンをそれぞれ同時進行で進みます。
- 救助を待つ兵士達の『陸上』シーン
- 空から妨害を阻止する『空上』シーン
- イギリスの海岸から救助に向かう民間船の『海上』シーン
陸上のシーンから
フランス、ダンケルク・・・
時は1940年、第二次世界大戦のさなか、イギリス軍の若い兵士達が静まり返った街をさまよっている・・・
フライヤー(ちらし)が空を舞っている。。
手にしてみると・・・
ドイツ軍に完全包囲されたという内容だ・・・
追い詰められ、逃げ場のない兵士達・・・
そんな中ドイツ軍の襲撃を受ける。。
陸軍二等兵のトミーはそんな銃殺を逃れたが、仲間は全滅。。
そして、ダンケルクの砂浜にたどり着く・・
そこにはイギリスの救助船が停泊していて、救助を待つイギリス兵が長蛇の列をなしている。
フランス兵も脱出の為、乗船に向かうがイギリスの船だ!フランス兵はダメた!と断られてしまう。
トミーも砂浜で知り合った兵士ギブソンと負傷者を担架で担ぎ、無理やり救助船に乗り込むも、ドイツ軍の攻撃により船が沈没してしまう・・
海上のシーンから
イギリスの港から・・・
小型船を所有しているドーソン達は自分の船から荷物を降ろし、救命胴衣を詰め込む。。
ダンケルクの兵士達を救助するために、国から徴用命令を受けたのだ。
小型船の持ち主であるドーソンは息子のピーター達とダンケルクに向けて出港する。
沖に出ると転覆している英国船に遭遇する。取り残されている1人の兵士を救出し、そっと紅茶を差し出す・・
おびえる兵士はダンケルクへ向かってはダメだと示唆する。現場は救助を待つ兵士達で救助船の奪い合いがおきているという・・・
ドーソンにはかつて空軍にいた時分の息子が戦死している。彼らはダンケルクに居る兵士達を救助し、母国へ連れて帰るために現地へ向かう・・・
空上のシーンから
空上からは、イギリス軍の戦闘機がダンケルクへ向かう
パイロットのコリンズとファリアは、ダンケルクからの撤退を妨害するドイツ軍を阻止するため空から攻撃を仕掛けるためだ。
しかし、ドイツ軍の攻撃により、コリンズの戦闘機は海に墜落してしまうが・・・
その場を通りかかったドーソンの民間船によりコリンズは救出される。
残されたファリアは戦闘に挑む・・・
3つのシーンで表現
ダンケルクの戦いは8日間の撤退作戦(ダイナモ作戦)。その8日間で起こったそれそれのシーン『陸』、『海』、『空』の場面でストーリーが進んでいきます。
陸では救助を待つ兵士達の物語、攻撃されていつ命を落とすかわからない状況で、長蛇の列でいつ船に乗船できるのかわからない状況。。
空では、救助を待つ兵士達を救うために、上空から敵の攻撃を必死に阻止しようと戦いにのぞむパイロット達。。
海では、救助を待つ兵士達を助けるために、小型の民間船で救助に向かう一般市民。。
それぞれの場面が重なり合って、ひとつに繋がっていきます。
救助船の中で兵士が食べる紅茶とジャムパン
ダンケルクからの救助船で、兵士たちに、紅茶とジャムののったイギリスパンがふるまわれました。熱い紅茶をひと口飲んだ時、
きっとほっとして安心を実感できる瞬間・・・
彼らのコンフォートフードに間違いありません。
イギリスなので、コーヒーではなくて、紅茶・・
これを見ると無償に紅茶とジャムトーストが食べたくなりました。
そんな感じで捏ねない生地で食パンを焼いてみました。
外れなくシンプルに美味しいし、やっぱりほっとする感覚を味わえます。
戦時中の食事って国によって色々ありますが、
やっぱり日持ちするビスケット等が主流です・・。ちょっと切ないですが当時のビスケットを再現してみたくもなります。
若手イケメンが多数キャスティングされている
この映画ですが、若手のイケメン俳優が多数キャスティングされています。
私は知っていたのがイギリスのボーイバンドワンダイレクションのメンバーの、ハリー・スタイルズのみですが・・・
この映画、戦争の映画ですが、ほとんど赤い場面(血の場面)が無く、見てて目を背ける場面が無かったので助かりました。
④ シンドラーのリスト
この映画も衝撃受けました。。
タイトルは知っていたけど、見たことが無かった。
休日の朝、朝食にラウンジに降りたらやっぱり小学校の先生が観ていた映画。
ドイツでは学校の授業の教材としても視聴されているこの映画。
朝から映画観賞会です。
カラーではなく、モノクロームな映像がシリアスなイメージを助長しています。
そしてモノクロの中に赤いワンピースの少女・・・
ナチス、ホロコーストについて学ぶ事ができる映画です。。
ストーリー
第二次世界大戦中のドイツに侵攻されたポーランド。
ドイツ軍によりユダヤ系の人々が南部の街クラクフのユダヤ人隔離居住区に移送された。
ドイツ人の実業家でナチス党員のオスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は戦争にあやかり、富を得ようとこの街にやってきた。
ユダヤ人達の安い労力を利用し、ホーローを作る工場を立ち上げ、有能なユダヤ人のイザック・シュターン(ベン・キングズレー)を会計士に任命。
そして、ユダヤ人の安い労力と持ち前の社交性で工場は莫大な利益を上げる。
そんな中、新たにこの居住区の所長としてドイツ軍少尉・アーモン・ゲートがやって来る。冷酷卑劣なほど、アーモンはユダヤ人達を容赦なくユ次々と殺害していく。
怠ける者、病弱な者、ミスを犯した人、容赦なく射殺する。。
虐殺から逃れようと逃げまとうユダヤの人々・・・
その中に大人に紛れて赤いワンピースの少女が浮かび上がる・・・
このユダヤ人虐殺をまのあたりにしたオスカー・シンドラーは、
あるリストの作成(シンドラーのリスト)を決意をする。
赤いワンピースの少女は現在・・・
モノクロの中に浮かび上がる赤いワンピースの少女。
その少女をずっと目で追い続けるオスカー・シンドラー。彼女の存在がオスカー・シンドラーの心を揺さぶります。
そしてこの悲惨な現状からユダヤ人たちを救うべく行動します。
この少女を演じたオリビア・ダブロフスカさんは原罪ウクライナ支援のボランティアをしています。
以下ニューズウィークの記事より
『シンドラーのリスト』の「赤いコートの少女」が今、ウクライナ難民にもたらす希望
ちょっとシリアスなストーリーですが、歴史の勉強にもなります。
実際の収容所の様子を青汁王子が現地に行って解説してくれている動画がありました。
⑤ コールドマウンテン
最後はアメリカ南北戦争を時代背景にした純愛ストーリー。
ジュードロウとニコール・キッドマン、そしてレネー・ゼルウィガーの豪華キャスティング。
ザ・ハリウッド映画っていう感じです。
小説が映画化されたラブストーリーですが、当時の南北戦争を知る事ができます。
ジュードロウ、やっぱりイケメン。。♡
★ストーリーに入る前に南北戦争について少し★
引用:コトバンク参照
工業化の北部、そして農業の南部のぶつかり合い。
英語では南北戦争をCIVIL WARと言います。
南北戦争についてtry itの解説がとてもシンプルで分かり易かったです。
ちなみにジュードロウ演じるインマンは南部軍でした。(農業側です)
ストーリー
南北戦争末期の1864年。
南軍兵士として参戦していたインマン『ジュードロウ』は、戦場で重症を負ってしまう。
友人も戦死し、病床の上でインマンの脳裏に浮かぶのは、出征の前のわずかな時間に時を過ごした恋人のエイダ(ニコール・キッドマン)・・・そして懐かしい故郷のコールドマウンテンだった。
インマンはこれ以上、戦闘で命を落としたくないと思い、脱走兵となる事を決意。そして愛する人エイダの待つ故郷コールドマウンテンを目指す。
脱走兵として追われる立場であり、故郷までの道のりは果てしなく遠い・・・
厳しい旅路の途中、様々な人との出会いを重ねエイダのいる故郷を目指す。
一方エイダは唯一頼る事の出来る最愛の父を亡くし、天涯孤独になってしまう。インマンとの再会を心の支えに辛い日々を過ごすことに・・・
そんなエイダのところにルビーがやってくる。上流育ちのエイダに対して、ルビーはなんでもできる頼もしい存在。生活を共にし、何も出来ないエイダに生活の糧を伝授する。
2人の友情は日々深まり、かけがえのない存在になっていく・・・
そして、遂にインマンは・・・
ルビー役のレネーが素晴らしい演技力
映画『ブリジットジョーンズの日記』でコミカルな独身女性を演じたレネー・ゼルウィガー。
今回はワイルドな女性ルビーを演じていますが、迫力ある演技で主演ばりのインパクトです。
まとめ、感想
過去にさかのぼっても、そして今現在でもどこかの国で戦争が起こっています。
きっと未来には今、この時に起きている戦争が映画となって語り継がれていく気がします。
誰もが平和を望み、戦争に反対しているのに なぜ?
そんな世界情勢の原因をさぐるべく本を読んでみるのもヒントになります。
どこかで誰かがその戦争によって利益を得ているのかも・・・
理解を深める為、映画ではありますが、どんな事が起きているのか知るきっかけになるのではと参考になる映画をセレクトしてみました。
興味ありましあたらせひチェックしてみてください。
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