自分が思っている海外の状況は実はメディアが報じている内容と真逆だったりもあります💦 😯
本の紹介:世界のニュースを日本人は何もしらない2
タイトル:世界のニュースを日本人は何も知らない2
著者 :谷本 真由美
価格 :850円
出版社 :ワニブックス
世界ニュースを日本人は何も知らないのか?
はじめに 新型コロナの影響で明らかになった事
新型コロナウイルスの影響で世界中が大変貌をしてしまいました。筆者はこれにより、ありとあらゆる問題が浮き彫りになったと記しています。
以下4つを挙げています。
- グローバル化
- 人の往来が多い国や都市ほど疫病のリスクが高い
- 各国の国民性やその違い(価値観等)
- 日本人さえ知らなかった『日本の強さ』
① グローバル化
グローバル化とは世界が一つに繋がることを意味し、社会的、経済的に国や地域を超えて世界規模で結びつきが深まる事です。
グローバル化の影響で、生産拠点を他国に移すことにより、コストを下げる事が可能になった一方で、他国に仕事を奪われる他、自国の生産力が弱まり海外依存が高くなってしまった。
グローバル化の影響で、医療物資やマスクの供給不足に各国が陥ってしまった。
② 人の往来が多い国や都市ほど疫病のリスクが高い
グローバル化が肯定的に捉えられていた時は、人の往来により多様化し、相互理解を深めるとしていましたが、人の移動と同時に感染源も移動してしまいます。
③ 各国の国民性やその違い
感染症防止策など、国によってかなりの違いがある。比較的東アジアでは、国や医療専門家の支持に従う傾向があるのに対して、欧米では、個人の自由を最重視し、マスク着用さえも否定的な態度で、暴動が起きていたくらいです。
各国での国民性が今回見えてきたと思います。
④ 日本人さえ知らなかった「日本の強さ」
- 日本の新型コロナによる死者数は先進国(G7)では最小。
- 罰則もなく、政府の「お願いします」に従う国民性。
- 高齢化社会で、重症化の可能性ある高齢者も多い中、他国に比べたら死者数が断然少ない。
- 諸外国のように暴動や略奪、大規模な解雇が起きていない。
他国からの日本の評価が良いのに、この事実を日本メディアは伝えていなく、否定的な報道がほとんどです。
本書の目次
第1章 世界の「マスク騒動」を日本人は何も知らない
- 日本の良さを伝えない不思議なメディア
- アメリカの「マスク不要論」
- 新型コロナにかかるのも個人の権利
- 「自分さえよければ」という超自己チュー
- マスクをしていると「ヤバい人」
- マスクをめぐる殺人事件
- 非合理で責任回避型の人々
第2章 世界の「称賛」を日本人は何も知らない
- 世界が日本のコロナ対策に注目
- Twitterに見る日本称賛の嵐
- 驚くべき、日本政府の「人情」
- 保守的日本人に日本食が爆売れ
- イギリスの信じられない衛生管理
- ウィルスやバイキンは誰が教えるのか
- イギリスの学校には健康診断がなく保健室もない
- 「富国強兵」が日本のコロナ対策を成功に導いた!?
第3章 世界の「自己チュー」を日本人は何も知らない
- ドブに捨てられた追跡アプリ
- アメリカとイギリスは他人の失敗を許さない
- よく言えば個人主義、悪くいえばワガママ
- 「ルールは破って当たり前」という国民性
- 「コロナなんてへっちゃら」の態度がクール
- 買い占めから見るイギリスの本質
- 矛盾だらけの「ブラック・ライヴズ・マター運動」
- 人種差別にもカーストがある
- 欧州で相次ぐ東アジア人差別
- ポストコロナでは日本が脚光を浴びる
第4章 世界の「教育」を日本人は何も知らない
- 「海外の学校はIT化が当たり前」という誤解
- 麻薬抗争や殺人事件も起きる「底辺校」
- オンラインラーニングが充実しているのは上層だけ
- なぜ日本のテレビは海外のいいところだけ紹介するのか
- 日本でオンライン教育が進まない理由とは
- 先生がサボりたいからオンライン
- 「欧米の学校は自由」という妄想
- しつけの厳しい学校がなぜ支持されるのか
- 誘拐が多発する先進国
- ナタを持った中高生が映画館で抗争
- 日本ほど子供にとって「天国」な国はない
- 教育無償化は貧困層を救済しない
第5章 世界の「イギリス王室」を日本人は何も知らない
- イギリス国民の度肝を抜いたヤバいニュース
- ガチな硬派エリザベス女王が怒る
- ハリーとメーガンが起こした事態の深刻度
- イギリス人の「超えてはならない一線」
- アメリカ人はイギリス王室が好き
- 王室の親族にコカイン疑惑
- 裸踊りやパーティー三昧でも「王室」
- 女王こそ、イギリス魂の象徴
第6章 世界の「格差」を日本人は何も知らない
- 世界は保守主義に向かっている
- 「豊かなイメージ、貧しい実像」の香港
- 貧富の差は新型コロナの死亡率にも影響する
- 欧米の若者たちに広がる「FIREムーブメント」
- 消費中心のアメリカ社会
- 貯蓄重視の欧米社会
- 雇用不安が「雇われない生き方」を拡大
- 混乱のさなかにいるミレニアル世代
- 「成り上がり」しやすい国は?
- シンプルかつ実践的なFIRE投資
- 「こども部屋おじさん」は世界の最先端⁉
第7章 世界の「残念な国民性」を日本人は何も知らない
- 貧困層に容赦しないアメリカ人
- ヤク中だらけのイギリス人
- イギリスはガチのヤンキー大国
- フランス人はマクドナルドがお好き
- 「子ども部屋おじさん」だらけのイタリア人
- 欧州、本当はデブのオンパレード
- マネロンと汚職が大好きな北欧人
- スウェーデン、実はレイプ大国だった
- 世界一幸福なフィンランド、でも教育レベルはヤバい
第8章 世界の「技術」を日本人は何も知らない
- テレワーク先進国の実態
- 「アナ雪」は「アンパンマン」に負けていた
- 世界に「ポケモン」があふれている
- 中国ゲームが世界市場で失敗した理由とは
- シリコンバレーは差別の巣窟
- 実力重視の世界で「コネ採用」が横行
- 以外とイギリスのテック業界は公平
- シリコンバレーの終焉がやってくる⁉
- AI時代の丁稚奉公
第9章 世界の「重要なニュース」を知る方法
- 感染症から身を守るために役立つ情報ソース
- 自衛隊の防疫情報
- 医師や研究者、公的機関の情報
- 畜産業界の防疫対策
- 台湾の防疫対策
- Apple News+
- 動画を活用しよう
本の内容 日本で報じれない情報が満載!
本書を読んでいると、報道されている内容とは違った世界の一面を知る事ができます。
一部抜粋してまとめました。
確かに知らない事だらけの世界のニュースだった
えー、知らなかった・・って事が目次を見てもわかるように、興味深い内容が満載です。
第1章 世界の「マスク騒動」を日本人は何も知らない
◆ マスクが嫌いな欧米人
花粉症大国、日本は以前からマスクをする習慣があります。
しかし、海外特に欧米では医療関連以外の人がマスクをする習慣がまったく無く、マスクをしている人=変な人、又はヤバい病気を持っている人とみなされます。
以前、にアメリカにホームステイをしていた時にホストファミリーから聞いた事があります。又私のアメリカ人の友人もマスク拒否派です。
トランプ大統領ですら、当初はマスク着用に否定的でした。
世界最高の医療レベルといわれているアメリカでさえ、驚くようなことが行われていました。米国政府のコロナアドバイザーでアレルギー感染症研究所のファウチ所長は2020年3月、マスク着用が感染防止になることを否定し、テレビやインターネット上で「マスクをつけるな」と言いまくりました。
アメリカ政府のコロナ対策はこのようなアドバイザーの意見を中心に設計されていましたから、当然のごとくアメリカ全土でマスクの着用は完全に否定されました。
本書20ページより引用
しかし、現在は世界中でマスク着用の方向に向かっていますね…
◆ マスクを着用しないことは「個人の権利」である
アメリカのニュースを見ると、マスク着用を強制されると激怒している人もいました。
理由は以下の通り。
- 政府が個人生活に介入すべきではない
- 健康管理は個人の権利だ
- マスク着用しないのも「個人の権利」でコロナに感染するのも「個人の権利」
確かに欧米ではマスクしている人はヤバい人扱いです。空港や街中でマスクをしている東洋人は、一定数の欧米人の間で笑いのネタにされていました。変人扱いです。
世界的に有名なボーイズグループのBTSも空港などでコロナ以前からマスクを着用している姿をよく見かけますが、やはりソーシャルメディアではそのマスク姿を疑問に思っている欧米の方達の書き込みを見たことがあります。
プリ画像byGMO jgkさんの画像より引用
なぜマスクを着用するのかと言うと、私達日本人の感覚で言うと、自分の予防もありますが、「周囲の人に感染させないため」というのが大きな理由に挙げられます。
それに対して、マスク否定派の人達は、本書にあるように、「自分さえよければ」という超自己チューな価値観に思えてしまいます。
マスク着用しない「個人の権利」が優先し、マスク着用して「周囲に迷惑をかけない」という発想に至らないところが大変驚きです。
第2章 世界の「称賛」を日本人は何も知らない
日本のメディアを見ていると、そのほとんどが日本政府に対して批判的な報道ばかりな気がします。日本政府の対応が素晴らしいとは思いませんが、データを元に他国と比較するとそこまで批判しなくても💦と思ってしまいます。欧米に比べたら・・💦
他の先進国と違って、日本では企業による大規模解雇が行われていません。イギリスやアメリカは外出禁止令が発令された前後に大規模な解雇を行った企業が多く、街は失業者だらけです。
欧米の航空会社は、コロナ危機の直後、従業員を数万単位で解雇しました。パイロットや整備士もバッサリです。ひどい会社では半数以上の従業員が解雇されました。
ところが日本の場合、2020年夏の時点ではJAL もANAも従業員を解雇せず、ANAでは防護服を製造する仕事にクルーをあてがいました。
この話題は欧州でも報道され「なんと情があって柔軟な対応なんだ!」と驚かれました。
本誌44ページ引用
私の知人のアメリカ人ですが、デンバーでテレワークをしていたのですが、コロナの影響でバッサリ解雇されました。彼はマイホームを購入して間もないのにこれからどうするのだろうと心配になります。
第3章 世界の「自己チュー」を日本人は何も知らない
◆ よく言えば「個人主義」、悪く言えばワガママ
全体的に見て、東アジアでは比較的感染による死者が抑えられているのに対して、欧州では爆発的に拡大しています。これも人々の考え方や国民性、価値観や生き方に大きな違いがあります。
本書によると、人々が他人に言われたことに従わない事。よく言えば自由気ままな「個人主義」とも言えますが、悪く表現すると「ワガママ」となります。
日本だと「禁止」と書かれていなくても、「自粛」や「お願い」と記しておけば、きちんと守ってくれる人がほとんどです。(守らない人、一定数はいますが…)
欧州では、多くの人は政府の要請やお願いを無視して、イタリアでの死者が中国を超えたにもかかわらず、バーベキューパーティーを楽しんだり出歩いたりしています。
本書71ページより引用
◆ 買い占めから見るイギリスの本質
新型コロナで世界中で買い占め騒動がありました。思い出すのは日本ではトイレットペーパー不足に陥った事でしょうか…
海外での買い占め騒動は恐ろしい状況です。日本では暴動などは起きませんが、海外では店内での殴り合いや暴動はあたりまえ、買い物すら命がけになります。
地元の人達はスーパーに警官をはりつけろと強く言い張っていました。
3月の第3週目、学校が閉鎖になる直前にはロンドンの南部に軍隊が出動し、街中を進行していました。ソーシャルメディアへの投稿で判明したのですが、テレビや新聞では報道されていませんでした。イギリス政府は社会騒乱や暴動が起きることを予想して報道統制をしていたのです。
本誌80ページより引用
ネットが発達している現在では、ソーシャルメディア等から情報を得る事ができますが、ひと昔前だと、ネットは無いし、情報入手のツールとしては新聞やテレビが主流でした。
そうなると、当初はかなり印象操作されていたのではないかと実感してしまいます。
◆ 欧州で相次ぐ東アジア人差別
メディアで大きく報じられている「ブラック・ライヴズ・マター運動」。アメリカでアフリカ系黒人が警官に殺害されたのがきっかけにアメリカ以外でもデモ活動が広がりました。
本件は、日本のワイドショーでも連日取り上げられていました。デモというより、暴動化して、負傷者が出たり、ショーウィンドウのガラスを割って商品を盗んだり…見ていてちょっと理解し難い行動に思えました。
黒人に対する差別が大きな問題になり取り上げられましたが、その一方で東アジア人に対する差別はなぜか報道がされません。報道されても小さい扱いです。
本誌によると、コロナ騒動以降の東アジア人に対する差別が激増し、警察への通報が増えたと書かれています。
やっぱりそうか…
メディアが日本のIT化が他国より遅れていると連日のように報じているせいもあって、海外の学校はオンラインレッスンに切り替わってIT化が進んで素晴らしい授業を受けているという勝手なイメージを持っていました。 しかし、オンラインレッスンが充実しているのは上層だけという事実がわかります。イギリスもアメリカも他の先進国のほとんどが日本では考えられないほど教育格差があるという事です。 メディアが紹介するのは実は「各国の上層のごく一部」であって、それがその国全体をしめしている事にはならないのですね。 なんとなく想像がつきますが、やっぱり富裕層の感染率が低く、貧しいほど感染率や死亡率が高いです。 ロサンゼルス・タイムズの報道では、ラテン系やアフリカ系のの死亡率が最も高く、そして貧しい地域の死亡率は富裕地区の4倍です。 最近、日本でもこれ系の本が出版されていたり、話題になっていますが、もともとは欧米で広まりました。 どうやら欧米のミレニアル世代でムーブメントが広がっています。 やはり、雇用不安が FIREのような「雇われない生き方」を拡大させている傾向があり、特にミレニアル世代はこの影響を大きく受けています。 最後に、日本のコンテンツが世界でどのくらい人気があるか?について記されていたので、その紹介を最後に締めたいと思います。 最近、日本では映画やドラマ、漫画などのコンテンツが近い将来韓国や中国に追い越されるかも?との声も聞こえてきます。 確かに韓国ドラマやK-POPは世界で人気ですが、その背景には国家プロジェクトとして多額の韓国政府の予算が投入されているのも要因です。 さて、世界で人気のコンテンツランキングは以下の通りです。 アンパンマンが6位にいるのが意外です!でも凄い! 本書は日本人は何も知らないシリーズの2冊目です。 1冊目も海外の知らなかった情報満載でした。 2冊目は主に新型コロナでの各国の国民性が明るみになった点がフォーカスされています。紹介した以外にも、日本で人気のある北欧の実態や、イギリス王室の事、紳士の国イギリスは実は…等等、あっと驚く、興味深い内容がいっぱい書かれています。 この本を執筆している谷本真由美さんのプロフィール <本書を読んで学んだ事> 以前読んだこちらの本も真実を伝えない新聞メディアについて書かれていました。 現在も日本ではコロナに関する色んな情報が飛び交っていますが、正しい情報を見極め、メディアに翻弄されない為にも情報リテラシーを高めていきたいと思います。 Thank you for visiting my page! Take care!
第4章 世界の「教育」を日本人は何も知らない
◆ 海外の学校はIT化が当たり前という誤解
第6章 世界の「格差」を日本人は何も知らない
◆ 貧富の差は新型コロナの死亡率にも影響する
貧困層の人は接客業や交通、流通のオフラインの仕事がほとんどなので、他者と接する機会が多く、感染確率が高いのですね。またアメリカには日本の様な国民皆保険が無いので医療を受けるにも莫大なお金がかかってしまうのも要因かもです。
◆ 欧米の若者達に広がる「FIREムーブメント」
第8章 世界の「技術」を日本人は何も知らない
(2020年アメリカの金会社タイトルマックス調査による)
プリ画像byGMOより引用最後に、本書のまとめと感想等
世界を見る目がガラッと変わる!内容の本です
著者について ご紹介
本書を読んで思った事
新年最初の1冊目はこちらの本です。📕
コロナの影響やアメリカ大統領選でメディアの情報が錯乱している中、そして、メディアの印象操作で真実がうまく伝わってこなかったりします。
そんな人にぜひ読んでほしいのがこの本です。