アルゴリズム フェアネスとは?
本日はTUTAYA書店で平積みになっていたこちらの本でサブタイトルが、『もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと』とちょっと切りなるフレーズに惹かれて手に取って購入しました。
タイトル:アルゴリズムフェアネス
著者 :尾原 和啓
価格 :1500円
出版社 :KADOKAWA
アルゴリズムとは、数字やコンピューターで問題を解くための手順を定式化したもの。そして、フェアネスとは、ご存じのように公平・公正を意味します。
例として、例えばあなたが、ラーメンを食べたくなったとし、パソコンやスマホに打ち込むと、あなたの履歴に基づいた好み、健康状態、居場所、お店の営業時間や評判などを様々な情報から勘案し、今のあなたにお勧めのお店1番め、2番目、3番目と教えてくれる。そうした計算を行うのがアルゴリズムであると筆者は述べています。
この本を読み終えた時に、筆者はどちらかというと、ちょっとばかし親中派寄りな人なのかなと感じました。本書にも中国のIT状況や進展ぶりが記されています。
本の概要
プラットフォームの権力が国家を超える未知の時代。僕たちはどうやってより自由に生きていくべきか?アルゴリズムに支配されることなくそれを武器にするにはどうずべきか?⇒答えはアルゴリズムフェアネスにある。
コンテンツ(目次)
AIが生み出すワクワクする新世界
国家を超えるプラットフォームの権力
国というアルゴリズムが選べる時代
ブロックチェーンと究極のフェアネス
自由を増やすハンマーを手にしよう
グラブのドライバーで稼ぐ
東南アジアでは、ウーバー的存在『グラブ』が普及しています。そういえば、ベトナムに行った時に緑のヘルメットをがぶったバイクのタクシーをよく見かけました。
本書にはドライバーがグラブに登録するメリットとして、小遣い稼ぎだけではなく、人生設計そのものができる仕組みがあるとのこと。AIによる配車アプリの将来性のメリットについて記されています。
中国にも同様の配車アプリ 『DIDI』がありますが、AIによる労働者の生産性のメリットについて記されています。
配車アプリ活用により、アルゴリズムによりお客とドライバーのニーズがマッチし、生産性の向上に繋がります。ドライバーは安全運転をし、信頼を得、収入増につながり、生活が豊かになるとの事です。
個人データがプラットフォームの資産
なぜGAFA (Google, Apple, Facebook, Amazon) が世界的に大企業になったのか?それは私たちが無償で『資産』を提供しているからです。
手軽に使えるgoogleやFacebookを無料で使用する代わりに、私たちは個人情報を彼らに与えています。
冷静に考えると怖いですよね。スマホを持っているだけで、何処にいたかトラッキングされてしまうし、ググるだけで、個人の興味や嗜好がばれてしまいます。
中国版 GAFA とは?
中国本土では、FacebookやGoogle, ツイッター等のソーシャルメディアは使用する事ができません。それは中国共産党による検閲によって、外部情報が中国国民に伝わらないようにするためにです。
本書では違った視点からも理由を説明しています。興味深いですね。
私たちが普段馴染みのあるGAFAに対抗して、中国にはBATというプラットフォームが存在します。
BAT とは? 中国の巨大IT企業以下3社の頭文字を取ってBATと呼ばれています。
- バイドゥ (Baidu / 百度)
- アリババ (Alibaba)
- テンセント(Tencent)
民主主義のGAFAと違ってこちらは上部に中国君臨しているため、自由発言は出来ず、都合の悪い情報は削除されることが多々あります。
本来なら人口の多い中国市場でGAFAも事業展開したいところですが、参入しても撤退に迫られるなど、難しい状況です。
その理由として、中国政府が上記3社の国内企業を保護する為と語っています。BATがいくら大手企業でも例えば24億人のユーザーを抱えるFacebookが参入すれば、太刀打ちできなるリスクがあります。
まとめ
AIが人間の知能を超えるとか超えないとか紙面を飾るようになって数年。
グーグルやFacebookは完全にプラットフォームとして定着しています。生活の一部になっていて、なくてはならない存在になってます。
そういえば、時間があると、ついツイッターやインスタグラムを見てしまう今日この頃。完全に生活の一部となっている気がします。通勤中の電車の中もほぼスマホを見ている人ばっかり。ニュースもスマホ。。
新聞を小さく縦長に4つ折りにして読んでいるおっさんが懐かしい。今居ないね。。💦
見ている情報もアルゴリズムによってセレクトされた情報が上位にリストアップされていてついクリックしてしまいます。その中にはリスクのある情報だったり、フェイクニュースだったりするかもしれません。Facebookにupされた幸せそうな友人と自分を比較して落ち込んだりする人もいます。
生活の一部となっている存在とどのように付き合っていくべきか? ユーザー自身が監視の目を持ち、悪い方向に向かないようにコントロールすることが重要と書かれています。
これってやっぱりデータリテラシーに繋がると思います。
本の紹介: フェイクニュース時代を生き抜く データリテラシー
情報に惑わされないようにゆる~く生きてきたいですね。
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